施設検索/ホームメイト・リサーチ

ご希望のテーマパーク(観光・遊園地・博物館・科学館)情報を無料で検索できます。

ホームメイトテーマパーク(観光・遊園地・博物館・科学館)リサーチ

テーマパーク情報

博物館・美術館の展示物保存技術



一般的な博物館・美術館のイメージとして、展覧会などが行なわれる展示施設という印象が強いかと思います。確かに歴史的資料や芸術作品などの文化財を展示する「展示施設」としての役割はとても重要ですが、表には出ない博物館・美術館のもつ「保存の拠点」としての役割も、後世に文化財を残すためには必要不可欠です。ここでは、博物館・美術館に備えられた保存技術に注目します。

保存に必要な環境とは

保存に必要な環境とは

博物館・美術館にはさまざまな形状の文化財があります。経年変化などの劣化やダメージの状態を長期的な見通しをもって予防・修復し、それぞれの文化財に最も適した環境をつくることが、文化財の保存につながります。そこで懸念されるのは湿度、温度、光などの設備面だけでなく、建物、展示棚、周辺地域といった、展示される場所の環境の汚染を防ぐことが非常に重要です。

外気にさらされる建築物などの文化財に関しては、私たちが環境に配慮した生活を送ることが求められます。そして、屋内における展示物の保存に関しては、室内環境を整えることが必要です。建築資材や接着剤、壁紙、家具などから発生する「ホルムアルデヒド」や、コンクリートから発生する「アンモニア」、木材から放散される「酢酸」などからの被害のほか、「ダニ」、「カビ」といった害虫から展示物を保護する対策をしなければなりません。

展示物保存を支える商品

展示物保存を支える商品

展示物の保存は、さまざまな分野の知識を駆使して行なわれています。博物館・美術館だけでなく、民間企業による技術も多数採用されています。

たとえば、岡村製作所が2012年に発売した「インセクターボード(R)」は、博物館・美術館の壁や床、天井などの内装や展示用備品に使用することで、有毒ガスや害虫などの被害から展示物を保護します。そのほかの商品とは違い、「インセクターボード(R)」に使われている接着剤には尿素材が使われておらず、文化財に悪影響を及ぼすアンモニアが発生しません。さらに、木材を使用しているにも関わらず、独自の技術で酢酸、ギ酸を低減させています。

また、日本活性白土株式会社が製造する「ニッカペレットOK-1」は、展示ケース内の湿度を一定に保てる天然粘土鉱物原料モンモリロナイトを主成分とした商品です。文化財の保存に最適といわれている湿度60%に保てるよう、展示ケース内の湿度が60%を上回れば吸湿し、60%を下回れば含有する水分を放出、60%なら、吸湿も水分の放出もしません。さらに、「ニッカペレットOK-1」は有害な空気の汚染を吸着することもできます。形状も、素材そのままの粉末形、カセット形、錠剤形とさまざまな用途で使えるようになっています。

このように、展示物の保存には表には出ないたくさんの技術が役に立っています。そんな博物館・美術館の裏側を思いながら展示を鑑賞すれば、また違った見方ができるかもしれません。