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「ジョーズ」や「ハリー・ポッター」といったハリウッドの超大作映画の世界をアトラクションやショーを通して体験できるのが、大阪府の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」（以下、USJ）。2001年（平成13年）にオープン以来、毎年、来場者数で国内1、2位を争っている大人気テーマパークです。137万人と国内のテーマパークで最高。観光地としても大人気のスポットです。
絶叫マシンや、人気アニメのキャラクターをテーマにしたショーなど、ハリウッド映画の枠にこだわらないエンターテインメントも広く導入。2012年（平成24年）には、小さな子どもが遊びやすい屋内型施設「ユニバーサル・ワンダーランド」がオープンし、ファミリー層にもますます好評となっています。
そんな「USJ」のショーとは、どんなものなのでしょうか。ここでは、「USJ」のハイライトとして2016年（平成28年）6月26日まで8年間実施され、人気を博したオリジナルショー「マジカル・スターライト・パレード」の概要についてご紹介します。
「USJ」の「マジカル・スターライト・パレード」は、2009年（平成21年）に「USJ」が開業8周年を記念してスタートさせた、同パークでは初めての夜のパレードです。
約8年間続けられ、リピートする観光客も多い人気のショーでしたが、2016年（平成28年）6月26日の公演をラストに、惜しまれながらも幕を閉じました。
公演は夜のみで1日1回、約60分。冬季や平日には開催されないこともありました。雨の日には中止となりますが、代わりに「スペシャルグリーティング」が開催されることも。パレードのキャストに会えたり、記念写真が撮れたりするので、こちらも人気がありました。
人気のパレードのため、最前列などよく見える位置から鑑賞するために、前もって場所取りをする来場者も多数。そのため、有料特別鑑賞エリア「スターライト・エリア」が用意されていました。
このエリアの利用には「スターライト・チェックイン・パス」というパスが必要で、事前にインターネットの公式サイトから購入するか、事前販売で売り切れていない場合には当日、「USJ」園内でも買うことが可能。このパスがあれば、パレード開演前に鑑賞エリアの好きな場所へ行って、座って鑑賞できる仕組みです。
残念ながら終了してしまった「マジカル・スターライト・パレード」ですが、実際にはどんなパレードだったのでしょうか。
「マジカル・スターライト・パレード」は、赤・青・黄色などカラフルなLED約100万個のイルミネーションで彩った「フロート」と呼ばれる乗り物が次々と登場し、パーク内約1kmのルートを練り歩く通過型のもの。
約37台のフロートの列には、光輝く衣装を身にまとった100名前後のダンサーたちも加わって、夢と感動を与えるパフォーマンスを披露。大人も子どもも目が釘付けになっていました。
特徴的なのは、高さ2～8mと国内最大級だったフロート。通常37台のフロートうち、まず登場するのは、「USJ」内のアトラクションでも人気のキャラクターであるセサミストリートの「エルモ」、「スヌーピー」、「ハローキティ」がモチーフのフロートです。フロートそのものがキャラクターの形になっているので、そのボリューム感や迫力は驚きでした。
次に登場するのが、おとぎ話がテーマのフロート。「不思議の国のアリス」のフロートは「イマジネーション」を、「アラビアン・ナイト」のフロートは「アドベンチャー」を、「シンデレラ」のフロートは「ロマンス」が表現されていて、メッセージ性のあるパフォーマンスに、胸がいっぱいになってしまう観光客も多くいました。
ひとつの場所で立ち止まって鑑賞する場合、すべてのフロートが目の前を通り過ぎるのにかかる時間は約20分間。フロートの登場順やルートはほぼ決まっていたので、お気に入りのキャラクターがいた人は事前にチェックして効率良く鑑賞できる点も魅力でした。
2016年（平成28年）6月時点、「マジカル・スターライト・パレード」に代わる新しいパレードがあるかどうかは一切発表されていません。
同年6月1日のホームページの発表では、同パレードについての運行終了と感謝をつづると共に、「今後もさらなる“世界最高”を皆さまにお届けしていきます。どうぞご期待ください。」との文言が添えられています。
これまでも世界的なエンターテインメントで、観光客に感動を与えてくれた「USJ」だけに、今後の新しい展開にも期待が高まります。
