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遊園地の衰退/ホームメイト

遊園地は、社会環境の変化や市場需要の多様化に直面し、大きな転換期を迎えています。従来型の遊園地モデルから脱却し、デジタル技術の活用やサステナビリティ(持続可能性)への取り組み、地域との連携強化など、新たな価値創造に挑戦する施設が増加。娯楽の場から、体験型学習や地域活性化の拠点へと進化を遂げつつあるのです。「遊園地の衰退」では、遊園地業界の現状と最新のトレンド、将来の展望について詳しく紹介します。

遊園地衰退の背景と新たな課題

遊園地が衰退した背景には、様々な理由があります。

①SNSなどの普及による変化

スマートフォンの普及やSNSの台頭により、レジャーが大きく変化しました。

オンラインゲームやバーチャル体験など、家にいながら楽しめる娯楽が増加し、外出して体験するレジャーの相対的な魅力が低下。従来型の遊園地は、この変化に対応することが求められています。

②少子高齢化

近年進んでいる少子高齢化は、遊園地にとって深刻な課題になっています。主要な顧客層である子どもの数が減少する中、家族連れの来場者数も減少傾向です。

最近では、テーマパークアウトレットモール、大型複合商業施設など、一日中楽しめる施設が増加し、従来の遊園地との競合が激化。また、最新テクノロジーを活用したデジタルコンテンツを開発する「チームラボ」などが提供する体験型ミュージアムなど、新しい形態の娯楽施設も登場し、消費者の選択肢も広がっています。

③施設の老朽化と維持

多くの遊園地が高度経済成長期に建設されたため、施設の老朽化が進行しているのが現状です。安全性の確保や魅力的な施設を維持するためには、大規模な設備投資が必要ですが、入場者数の減少により投資が困難になるという悪循環に陥っている遊園地も少なくありません。

遊園地復活へのカギ:「テーマパーク化」、「複合化」、「デジタル化」

遊園地は、時代の変化に応じて新たな魅力を創出し、来場者を惹き付ける努力を続けています。その中で特に注目されているのが、「テーマパーク化」、「複合化」そして「デジタル化」の3つ。これらの戦略を効果的に組み合わせることで、多くの遊園地が新たな成長の道を見出しています。それぞれの戦略における成功例を見ていきましょう。

テーマパーク化の成功例:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ:大阪府大阪市)は、ハリウッド映画やゲームなどをテーマにしたエリアやアトラクションが魅力です。

特に、「ハリー・ポッター」の物語の世界を再現した「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」や、「任天堂」のゲームの世界観をテーマにした「スーパー・ニンテンドー・ワールド」により、入場者数は大幅に増加。これは、テーマパーク内に、さらに「テーマエリア」を設けることで、特定のファン層を強く惹き付ける効果的な戦略です。実際にリピーターの獲得や滞在時間の延長、さらには消費額の増加にもつながりました。

また、新しいテーマエリアを広げることで、常に話題性を生み出し、メディアの注目を集め、継続的な集客も図っているのです。

複合化の成功例:ナガシマリゾート

ナガシマスパーランド

「ナガシマリゾート」(三重県桑名市)は、「スリル」、「リラクゼーション」、「ショッピング」といった複数のテーマを組み合わせた、総合的な複合型リゾートの成功例として注目されています。

1964年(昭和39年)に開園した「グランスパー長島温泉」内の遊園地「ナガシマスパーランド」から始まり、その後、段階的に施設を拡張。1990年代後半から2000年代にかけて、温泉施設や大型ショッピングモール、ホテルなどを順次オープンさせ、複合リゾート化を推進します。2002年(平成14年)には、グランスパー長島温泉から「長島温泉 湯あみの島」へと進化。2013年(平成25年)に、現在のナガシマリゾートとなりました。

ナガシマスパーランドでは、絶叫系アトラクションを中心に力を入れています。世界屈指の速度・落差を誇るコースター「スチールドラゴン2000」や、木材と鋼鉄を融合したハイブリッドコースター「HAKUGEI」(はくげい)など、話題性の高いアトラクションを次々と導入。これらが新たな集客の柱となり、若者を中心に幅広い層から支持を得ています。

このように、遊園地から総合リゾートへの転換、話題性のあるアトラクション導入による複合化を進めたことで、ナガシマリゾートは年間約1,500万人以上の来場者を集める人気施設へと成長したのです。

デジタル化の成功例:東京ディズニーリゾート

近年、多くの遊園地やテーマパークでデジタル化が急速に進んでいます。その代表例が、「東京ディズニーリゾート」(千葉県浦安市)の取り組みです。

東京ディズニーリゾートでは、公式アプリ「Tokyo Disney Resort App」を活用して、2021年(令和3年)から、入園予約、アトラクション予約、飲食店の注文まで、パーク内のほぼすべての行動をデジタル化。これにより、来場者はリアルタイムで待ち時間を確認し、効率的に園内を回れるようになりました。

デジタル化による課題

一方で、このようなデジタル化の急速な進展に対する課題も指摘されています。

紙の地図やパンフレットが廃止され、すべての情報や操作がスマートフォンに集約されたことで、特に高齢者や子ども連れの来場者が、スマートフォンの操作に手間取り十分に楽しめないという問題が上がっているのです。また、スマートフォンを見続けることになり、周りの景色や雰囲気を満喫できないという指摘もあります。

デジタル化は、利便性を高め新たな体験を可能にしていますが、来場者の多様な需要に応え、施設の魅力を最大限に引き出すためには、デジタルと従来の方法をバランス良く組み合わせることが重要です。

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