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観覧車を作る技術/ホームメイト

観覧車の高さや都市のランドマークにもなる美しさの裏には、高度な工学技術と熟練の職人技が隠されています。「観覧車を作る技術」では、100mを超える巨大観覧車がどのように設計され、建設されているのか、技術や方法を解説。さらに、世界的に有名な観覧車の建設事例も併せて紹介します。

観覧車の作りの基本

一般的な観覧車の建設は、中心となる支柱の設置から始まります。この支柱は観覧車全体を支える要となるため、極めて高い精度が必要です。支柱の建設後、中央の軸となる部分を取り付けますが、中央軸も観覧車の回転を制御する重要な役割を果たすため、ミリ単位の精度が要求されます。

支柱と中央軸が完成したら、大型クレーンを使用して巨大な鉄骨部材を慎重に組み上げ、下半分の骨組みを構築。その後、同様の方法で上半分の骨組みを構築し、円形の形状を完成させ、最後にゴンドラを取り付けると観覧車の形が整います。

建設が完了しても、すぐに営業運転を行えるわけではありません。安全性を確保するため、何度も綿密な試運転と調整を実施。風や温度変化による影響、回転時の振動など、あらゆる条件下での動作確認が行われます。

「ロンドン・アイ」はテムズ川の上で作られた

ロンドン・アイ

2000年(平成12年)に完成したイギリスのロンドン・アイは、自転車のスポーク(自転車の車輪にある放射線状の部品)に似た構造にすることで、軽量で優美な外観を実現しています。

特筆すべきは、その建設方法です。ホイールを倒した状態で完全に組み立てられた観覧車を、テムズ川上で特殊な油圧ジャッキを使用して徐々に起こし、垂直位置に設置するという前例のない方法を採用。この方法により、狭い都市空間での建設が可能となり、さらに地上での作業時間を大幅に削減することができたのです。

職人たちの技術が集結した「シンガポール・フライヤー」

シンガポール・フライヤーン・アイ

シンガポールにある世界最大級の観覧車・シンガポール・フライヤーも独自の建設方法を採用しています。

シンガポール・フライヤーは、観覧車の建設と同じタイミングで他の施設も建設していたため、ロンドン・アイのように横倒しで建設してから立ち上げることができませんでした。そこで、観覧車の建設としては世界初となる方法を採用。支柱の建設後、外周との間に仮設の突っ張り棒を取り付け、いくつかに分割した円の外周を取り付けていきます。その後、外周が完成したタイミングで仮設の突っ張り棒を外し、ゴンドラを取り付けて完成です。

外周とワイヤーが張られている中で、それらを傷付けずに突っ張り棒を解体するという難作業を含め、作業の大半を地上90mの空中で実施。シンガポール・フライヤーは、職人達の技術の結集によって誕生したのです。

高度な技術が要求されたシンガポール・フライヤーの建設には多くの日本人が携わっていました。設計を手がけた日本を代表する建築家「黒川紀章」(くろかわきしょう)氏をはじめ、実際に建設を行ったのも日本の企業です。2006年(平成18年)5月から約20ヵ月に及ぶ建設期間中、作業に携わった作業員は約2万7,800人に及びました。

今や国のランドマークとなり、多くの人々に愛されているシンガポール・フライヤーの建設は、日本が世界に誇る技術力によって支えられていたのです。

世界初!ビルと一体化した観覧車「HEP FIVE」

HEP FIVE

大阪市北区にある「HEP FIVE」(ヘップファイブ)は、ビルと一体化した観覧車を有する世界初の施設です。梅田再開発の際、顧客に梅田に欲しい物を尋ねたアンケート結果が、男女ともに遊園地が1位であったことが建設のきっかけ。設計を担当した「竹中工務店」は、前例のない中で施工を行ったのです。

ビルの屋上に観覧車を設置する場合、地上に建設するよりも耐震・耐風設計が複雑になります。これは、ビルの揺れが観覧車に影響を与えるだけでなく、観覧車の揺れがビルに影響を及ぼす可能性があり、この相互作用を考慮する必要があるためです。

あらゆるリスクを想定した対策も講じられました。観覧車の真下にはビルや道路があるため、落下物防止のために基本的には窓を開けられない構造になっています。その結果、ゴンドラ内に空調設備を導入することとなり、これも世界で初めての試みでした。

竹中工務店はこの経験を活かし、「三菱商事株式会社」と共同でシンガポール・フライヤーの受注に成功。建設当時は世界一の高さを誇る観覧車として注目を集めました。世界一の座を譲ったのちも、シンガポールの観光名所のひとつとして親しまれています。

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